Pro-Life Croatia 8月16日火曜日 クロアチア便り

クロアチアの友人アントゥン・リュゼッチからニュースが入りました。

先週の金曜日、仲間の女性から、近所に中絶しようとしている夫婦がいるから、そんなことを止めるよう説得してくれないかという依頼がありました。月曜日にはもう中絶クリニックに行くというのです。ですから、わたしはその午後早速出かけて、まだお腹の中にいるその子供の両親に会い、一時間ほど話をすることができました。彼らの居間の壁には、何と「お腹の中の子供たちが生まれてくるように祈ろう」という標語までついた、イエズス様の聖心とマリア様の御心の御絵も掛かっています。でも、彼らは中絶を止めると約束してくれませんでした。それで、わたしはその町の主任司祭と仲間の女性が再度訪問するので、会ってくれるように願い、彼らは同意しました。

さて、昨日の午後、再度彼らを訪問したとき、わたしたちが何を聞いたか想像できますか? 彼らの家は大きな川の畔にあります。土曜日の午後、六歳になる隣人の息子が川で泳いでいて、溺れてしまったのです。それを見たその子の祖母が孫を助けるため川に飛び込んだのです。不幸なことに彼女はよく泳げなかったので、自分も溺れてしまいました。気がついた隣人、つまり子供の中絶を決心していた父親がすぐに飛び込み、その子を救助できましたが、残念なことに祖母の方を助けることはできませんでした。

仲間の女性と主任司祭が二日前にその家を訪問したとき、救助されたその男の子もやってきて、こう言いました。「みんなぼくを見てよ。ぼく生きてるよ。ぼくが溺れていたとき、このおじさんが助けてくれたんだ」。こういうことで、問題の両親は中絶のことなどすっかり忘れてしまいました。

中絶されようとしていた子供の母親は先回の訪問の際、夫が失業中であることを打ち明けてくれていました。でも考えてみると、彼は失業していたからこそ家にいて、溺れていたその子を助けることができました。皆さん、亡くなったおばあさんのために祈って下さい。中絶をしようと思っていたこの夫婦と赤ちゃんのためにも…

Antun Lisec, Croatia