1500:第3総会:信条についての教令(1546年2月4日)

1500(782) 聖霊において合法的に召集された、この神聖にして侵すべからぬトレント世界教会会議は、使徒座の3人の特使をその司会者として、取り扱われるべき膨大な量の議題を、特に異端の絶滅と道徳改革という2つに関することを含む、そのために特に召集されたことがらを、考察しつつ、…… ローマ教会が使用している信経は、キリストへの信仰を告白するすべての者が必ずそこに集う原則であり、それに対して地獄の門が打勝つことができない(マテオ16・18参照)堅固な唯一の基礎として、すべての教会において読まれているその全ての言葉通り、唱えられるべきであると判断した。

(次に、ニケア・コンスタンティノープル信条が続く。)

 我は、唯一の全能の聖父(ちち)なる天主、すなわち、天と地、見ゆるものと見えざるものの創り主を信じ奉る。また、天主の御一人子、唯一の主イエズス・キリストを。すなわち代々の前に聖父より生まれ、天主よりの天主、光よりの光、真の天主よりの真の天主、創られずして生まれ、聖父と同一実体なり、全ては主によりて創られたるなり。主は、我ら人間のため、又我らの救いのために天より下り、聖霊によりて御托身し給い、童貞マリアより、人となられ給うた。更には我らのためにポンシオ・ピラトの管下にて十字架に付けられ、苦しまれ、葬られ、聖書にありし如く三日目に蘇り、天に上がり、聖父の右に座し、生ける人と死せる人とを裁かんために栄光を伴って再び来たり給う。その主の御国は終わることなからん。
 また、生命の与え主(ぬし)なる主なる聖霊を。聖霊は聖父と聖子とより発出し、聖父と聖子と共に礼拝され、共に栄光を受け給い、予言者を通して語り給いし。また、一、聖、公、使徒継承の教会を信じ奉る。我は唯一の罪の赦しのための洗礼を宣言し、死者の蘇りと来世の生命とを待ち望み奉る。アーメン。